世界自然遺産 屋久島の自然図鑑 正誤
皆様すでにもうお手元にお持ちかと思います、
- 作者: 神崎真貴雄
- 出版社/メーカー: メイツ出版
- 発売日: 2015/05/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ランキングじゃないけども、間違いの大きい{と、言うか手痛い}順に挙げさせていただきます。
P128 右上
アカウミガメ
この写真↓で出ていたと思いますが、
こいつアオウミガメです・・・
言われてみればめっちゃ青い様に見えるのですが、屋久島に産卵の為上陸する亀の殆ど{95パーセント}はアカなのだそうで、パッと行って撮ってきた亀がまさかアオだとは全く思わなかったワケです。
{逆にシュノーケリング中に出会うのはアオが多く、“アオウミガメ”の項に使った水中写真は正解でした。}
ホンモノのアカウミガメはこちら↓。
屋久島のある意味スター動物なワケで、これは痛い。
ウミガメついでにP61中段、「北半球最大のウミガメ産卵地」・・・とよく称されている永田いなか浜ですが、正しくは「北太平洋最大のアカウミガメ産卵地」程度にとどめておいた方が良いようです。
P131 右上
ヤマトヌマエビ
↓
写真がスジエビ{テナガエビ科}です・・解説文もスジエビ寄り。ただ水槽で飼うのにはヌマエビの方が人気そう。縦に入った黒い筋が名の由来。メスのほうが大きく5cm程になる。{オスは35mm程。}
P85 左上と右上、右下
ヤクシマサルスベリ、写真がヒメシャラになっていますが正解写真は↓こちら。
シラタマカズラも写真がイジュになっていますが正解写真は↓こちら
これらは写真のタイトルつけ間違え・・間違いに気づいて差し替えていたのだけどそれを伝え切れていなかった。
何にせよ大まちがい。
右下、カラスウリ→キカラスウリ
なんとこのページは半分も間違い。へこむ。
P123右上
オオヒシャクゴケ→その写真はキヒシャクゴケ
私の同定間違い。なので解説文もオオヒシャクゴケのものです。
両種共に島内に存在するようですが、コケに関しては最普通種のヒロハヒノキゴケ↓が漏れていたので、もし増刷となればその種と差し替えたいなぁ。
P101左上
ツルリンドウ写真がハナヤマツルリンドウ。
ツルリンドウは↓こちら
まぁ花そのものは大して変わらないのだが。
当種は本文にもあるように「ヤクシマツルリンドウ」として絶滅危惧指定をうけているので、危惧種としての表記をするなら「ヤクシマ〜」とするべきだった。
ただ、植物に関する記載の拠り所としているy-listでは標準和名が「ツルリンドウ」となっている。↓
http://bean.bio.chiba-u.jp/bgplants/ylist_detail_disp.php?pass=10368
「ハナヤマツルリンドウ」も絶滅危惧ⅠB類(En)の固有種なのだから掲載する優先順位はこっちの方が高かっただろう。
以下は記載間違い。
P83 右下
ヤクシマチャボゼキショウ、の生息標高は「1200m以上」が正しい。
p107 右下
ヤクシマカンアオイ→ヤクシマアオイ
P127 右上
ヤクザル→ヤクシマザル
P146 右下
ツメベニチョウ→ツマベニチョウ
・・もうこれだけで血反吐を吐けそうな数ではありますが、まぁ図鑑部分の同定・写真間違いは今現在分かっている所以上です。
他のコースガイド部分等に誤字・書き損じ・分かりにくい表記のご指摘も頂いておりますが、それはまたおいおい・・
図鑑て名前の本なのに間違えててすみません。