積乱雲

 息子二人を車に乗せて、安房の港近くのスーパーへ買い物に行く。

 防波堤の向こうでは大ーきな積乱雲が、種子島の右端にナカナカの雨を降らせながら輝いていた。

 おーこれは、と港の方へハンドルを切り、小さな赤灯台のある防波堤に上がる。



 いくらかの釣り人もいて、釣れてはいなさそうだったけど別にそれはそれでよさそうで。

 自転車でここに来たらしい母子は釣りをするでもなくただその雲を座って見ていた。

 ここに住んで良かったなぁ なんて事を、こう云う時に思うのです。