カジタのスピッツェガードとレッドバット

 モンベルさん!ありがとう!!

 靴の件では今まで散々悪口書いてきましたが、基本モンベルは良い会社です。
 商品の開発能力は高いと思うし 全体的に商品の価格は良心的で、この会社がアウトドア業界の門戸を広げてくれているその影響は大きい。
 そしてあまりカタログなんかで謳ってはいないものの、どうやらカスタマーサービスも良いらしい。
 それを実感できる出来事。


 なんとカジタ時代のスピッツェガードをまだ在庫していてくれた!!!
 
 一応解説。カジタと云うピッケル・アイゼンを作る会社が廃業したのをモンベルが引き継いだ→{モンベル | オンラインショップ |}←のだけど カジタ時代の旧商品は一時バーゲン品として沢山市場に出回た後ネット検索含む小売店から消失、商品展開は以後一新されていた。
 その経緯からもまさかこんな付属部品をモンベルがストックしている筈も無いと思って 問屋の倉庫に眠ってたりしないかと色々聞いて貰ったら。なんとモンベルがまだ持っていた!
 それも{たまたまありましたよ}ではなく、注文したら即届く状態でストックしていたのは驚きだ。
 

 この部品、無いと困るのです。別にホース切って突っ込んどいても良いのだけれど、この純正の安心感は大きい。これは普通山に入るときに外していく物なのだけど、ピッケルをザックに装着した状態でザックの中に顔を突っ込もうとした時に 今まで何度も目を突きそうになってきた。
 気をつけろと言われればそりゃそうなのだけど、山では焦って行動する事もあれば疲れ果てて動く事もある。ムダに重いけどザックに付けている時間が長い山なら自分は付けて行く。
 で、前のは色が黒だったもんで現場に何度か置き忘れ、そのたび奇跡的に手元に戻ってきていたのがこの冬 富山のどっかに今生の別れ。
 新しいのは目立つオレンジ色になってくれて「今度はもう無くさないよ」と言って2個買った。





 このスピッツェガードとお揃いでピック+ブレードのカバーもあって、コレもワケあって山に持ち込む。

 こうやってエキスパートオブジャパンのレッドバットを付けてシャベルとして使う時、カバー付けてないとピックが引っかかってジャケットを引き裂きかねるからだ。
 この“レッドバット”、自分はボチボチ気に入って使っているが、オススメするかと云うと んーどーかねー。
 もともと同社製ピッケル以外への使用は想定されていないのを無理やり付けてると云うのもあるかもしれないが、使ってるとまもなく取り付けの蝶ネジを受けるネジ穴が馬鹿になり受け側のネジを追加、安定性を求めて更に蝶ネジ一対を追加する事になる。

 って事は さぁ、使おうかとなった時 チマチマと蝶ネジをはずして装着し、また穴にネジ入れて締め上げる事になる。当然雪面上。ポロリネジを落したらそこで はい ほぼアウト。
 締まった雪を切り出すように掘る時は良いが、この平たい形状は粉雪への作業効率がごく悪い。
 雪崩救助とか切羽詰った場ではまぁ、使いたくない。

 四隅の穴に細引きつけてデッドマンとしても使えるようだが、いざと云う時またチマチマと細引きで工作するか??
 意外と重量もあるようだし、最近の軽量でグリップ細めの縦走用ピッケルにはつかなさそうだから軽量化にはもっと良い他の手がありそうだ。


 ただ一つ。嵩張らない事だけは本当に助かる。
 シャベルの使用頻度・必要度が低く、ピッケルも必要な山ならば この選択肢は確かにアリかもしれない。
 で、それが当てはまる山って 考えてみれば結構ある気がする。
 ナルホドそこが エキスパート オブ ジャパン。良いスキマ突いてるのかもなぁ。



 軽量で実用的なシャベルが表側のシェルのように一体化デザイン装着されていて無駄の生まれづらい バックカントリー向けのバックパックなんて、あっても良いのに。モンベルさん、俺をアドバイザーに雇わないか??