不倫沢 再び。
あの、どなたかは知りませんが 「濡れた人妻」で検索してこのブログにたどり着くのやめて下さいね{自業自得}。
今回も突然「明日暇?沢などいかが?」というメールを複数名に送信、乗ってきたのが{女川支流 - ざるの洗い方}←あの時のMちゃん一人。
食卓で嫁と
「明日また不倫してくるわ。」
「あーそー。」
と云う末期な会話をしてから行先決定。
白谷川!
沢登りを始めた頃、近辺の人達が行った話を聞かせてくれて すごく自分も行きたくなるのだけれど、皆がすでに一度済ました沢に「もう一度登りましょう」と誘うのがはばかられたそんな沢の一つ。最近沢仲間が増えてきたもんでやっとチャンスが巡ってきた訳だ。
朝七時安房集合。
雲水峡に車をデポして まずは羽神の滝へ。
恥ずかしながら実はここ来たの初めて。
引っ越して来た当時は観光名所としていろんな所で紹介されていて、ここに行くガイドツアーなんてのもあったもんだ。
で、桜並木を備えた立派な舗装路が{おそらく結構な額の費用で}整備された途端に 滝上部の県道白谷線の土木工事の影響により通行止め、になって今に至る。と云うなんとも「責任者誰やねん?!」な滝なのであります。
落石の可能性が高いという理由で通行止めだったと思うが 確かに滝壺周辺は比較的最近割れた様な岩で埋められていて、滝のほとばしる岩盤にも巨岩が炸裂した痕なのであろう放射線状の模様が見て取れる。
この滝はよく「女性的な滝だ」と表現されている様なのだが「いつ何が落ちてくるやら分からない」と云う意味でもまぁ女性的ではある。
ここから本流に降りていき入渓。早速
泳ぎます。その次も
泳いで登る!↑この滝は横のスラブがフェルトソールでは滑ってキビシく、自分が登って上からロープを垂らす。
その次の滝は
なんか噴水状になってて迫力があるがパス・・そのまま高巻いてゴーロ帯へ。見上げると県道が見えるようになってくる。
で、多くの人にはどうでも良いポイントかもしれないが「30.234812, 130.341745, 297.2, WGS84, 」の辺りからホルンフェルス{変成岩}が見受けられるようになってきて興味深い。地形図と照らし合わせて地図を見ると この川はナルホド丁度花崗岩との接触面に流れている。地質観察にもかなり良い場所と言えるんじゃなかろうか
そしてこれがこの沢の変化に富んだ地形の成因なのだろう。
「ちょっと写真撮ってるから先行ってて。」
バシャン
おっ
しょっ
らっ
ほい。
女の子だけどほぼ心配しないで良いって本当にありがたい。
以前はどこか怖いもの知らずな危うさを感じたが、どうやらどこかで怖さも学んできたらしい。
“チャボじゃない”シライトソウ。
で、そのMちゃん、この日最大の受難となったのが 屋久島遡行人さんの記録で注意箇所とされているこの地点。{30.234813, 130.342013, 310.0, WGS84, 12:12:13 2012/07/03}
{渡った後に振り返って撮影}
気合一発ジャンプで超えるのが攻略法だが、失敗すると後が無く、下部の滝に向けてサヨウナラとなる。
だから一応 薄手のハーケンをリスに打ち込み、その回収もあるわけだからと自分がビレィしてMちゃんに先にトライしてもらう。
と、飛び越える自信がないらしく上流側を歩いて渡ろうと流れに入って行き 案の定流され、しばらく水流の中四つん這いで奮闘した後 引っ張り上げることに。
うわ 唇真っ青!
てこって自分が飛び越えてからビレイをし Mちゃんがハーケンを回収した上でなんとか飛び越えてもらう。
Mちゃんここで結構心身共に疲れたっぽくお昼ご飯とす。
そしてその先早速、
・・泳ぐ気・・もうしないよねぇ?
と言うかこの日は藻類の感じからしてもいつも以上に水量があるようで 結構な勢いで流れている上 {下流側↓}
流されたらさっきの所にサヨウナラ。こりゃちょっと無理だ、と巻いたのだけど どうやらここが屋久島遡行人さん情報による「一番の難所」であった模様・・
その後2時間程平凡な河原歩きの後
この切り株が見えたらこの先がお楽しみ!
もし貴方がこれから白谷川を遡行するつもりなのならばこれ以上この記録は見ない方が良いでしょう。
ナルホド「ミニ高千穂峡」!
抜けると
ドーンとすごい滝!!
ってもまぁ写真じゃ伝わらないか。
多量の雨が連日降って 二日目の晴れ。おそらく滝として最高のコンディションだったのではなかろうか?
ここは左岸{二つ上の写真の右手辺り}巻き。
その後も
こんな滝とかがあり。右手{滝左岸側}のコケに人が登った跡があるのが写真でも分かる。
他でも所々気付いていたのだが 最近遡行した人がどうやら居そう。
そうこうしているうちにあの駐車場の下に。
コレ、面白みにはちと欠けるけど 屋久島では余り無い トップロープでのクライミング練習の場に使えそう??
そのうちやってみよう。
で
到着!
丁度5時頃。本流入渓は9時半頃だったから7時間半!良いんでないでしょうか!
本当に良い沢、良い一日だった。途中何箇所か また良いカメラ持って撮りに来たい所、改めて観察したい所もあったし、沢登りとしても機会があればまた来たい。
Mちゃんまた行くぞぉ!!