縄文杉の新デッキ完成!
以下のブログを書いて早三年。
縄文杉デッキに迂回路完成。 - ざるの洗い方
そう、三年の間ずっと、「南デッキ」しか使えなかった。
夏の混雑時は、と言っても屋久島人気の最高潮であった数年前に比べれば屁でもない人数しか上がってない日でも、デッキが狭いだけにとんでもなく混雑した。
デッキへの上り下りも急だし、せっかく高いお金を出して、とんでもない距離を歩いてわざわざ見に来るお客様には後ろめたい気持ちさえあった。
そう、三年も経ちましたか。
前の環境省の係りの人が「屋久島はこれから縄文杉に頼らない観光を」だなんて言い出して、縄文杉をよく見せようという気が感じられず、この新しいデッキにもなんだか期待できなかったのだけど。
その後人が変わり、話し合って高さも上がり、来月から解放の予定だったと思うのだが前倒して解放してくれた。
思っていたよりも広くて雰囲気は良かった。
縄文杉はパリにおけるエッフェル塔みたいなもんだ。
エッフェル塔はなくともパリは素晴らしい。
町をブラついて買い物してにっこり「メルシオヴァ」なんて言ってみたり、チーズ食ってワイン飲んで街の空気を感じる事だけでも楽しい。
でもその街を象徴し、写真一枚で納得させるような存在感があるのはやっぱりエッフェル塔に凱旋門にシャンゼリゼ通りになってしまう。
同じだ。
縄文杉だけ見て屋久島を知ったように思うのは勿体無い。とんでもなく奥深い島だけど、ひとまずこれを見とかないとと思わせる存在、これは我々にはどうしようもなく、この樹だけが持ちえた神秘性の賜物なのだろう。自分たちが頼るとかどうだという話ではない。
この先、また今まで見られなかった横からの縄文杉も見られるように新しいデッキも作っていき、そして現「南デッキ」は解体される予定となっている。
南デッキ、しっかりシミュレーションしてみたら、本当に上から枝が落ちてくる可能性なんてあるのかなぁ?。解体しないでほしいんだけど。