SANYO ツーリスト トラベルクッカー

「うちに、コウコウこう云う物が在るんだけど、要る??」
「うーん、惹かれるけど実際使う事無いでしょうねぇ・・要りません。」


 数日後。
 「ハイ、コレ。」
 「え????」


 と、云うよくわからない経緯でうちに来た調理器。
 「実使用はしなくてもブログに使えるだろ?」
 というのを見越して下さったのでしょう。ハイ。使ってみましょう。


 ますはカバーに書かれたSANYOの文字。
 一流家電メーカーだった。
 三、洋、S、A、N、Y、O、どの文字をとってもサワヤカで涼しげな印象なのに、脳裏からはブルースが聞こえてくる。それも晩年の淡谷のり子が。
 サイドの、最近見ないアルミ丸出しな感じのファスナーを開ける。なんだか突っかかりがちだなぁと思ってみてみるとYKKではなくAsahiと書いてある。{アサヒファスナー→朝日ファスナー株式会社
 出してみると コッヘルの中にプラスチックの椀とコンロ本体が収まりガッシリとした蓋で纏められている。
 四角い形状といいスタッキング具合、質感共にいい感じで、コンロの重さ以外はすごく使えそうなオーラを感じる。
 コンロの裏には93年製、Made in Japan の文字が。当時はまだまだKoria もChinaも「ロクでもない物しか作らない国」だったなぁ。


 さておき、試験。

 気温20度、水温16.7度 水量かっちり500ccをコンロに乗せて蓋、プラグをコンセントに差すと同時に計測スタート!


・・・・・・・・




 横にパイロットランプ、ついてるな?? 火力調節ノブなんてどこにも・・無いな??





湯気・・

 湧いたとしよう。17分05秒!!これは遅い!
 野菜を入れて蓋をして・・・また再沸騰まで時間が掛かり、しびれを切らして麺投入!

 この乾麺の為にデザインされたようなフィット感は快感ですらあるというのに乾麺投入後の再沸騰にもこれだけ時間が掛かると とても美味しく出来る気がしない。 
 御飯も・・やりゃ炊けるだろうがねぇ。

 
 一応比較のためにストームクッカーも同条件で沸かしてみると

 コールドスタートで7分足らず。圧倒的。アルコールバーナーがまるでジェットボイルの様に感じられる!
 もう一回使えば良くなってたり、電圧高い国ではガンガン沸いたり、しないかなぁ??

どうもこの商品、メーカー名と生産国が変わって生産継続されている模様。アマゾンのレビューによると何度も買いなおして使う愛用者も居るらしい。
 こりゃハズレ個体掴んだのだろか?
 外国行って、宿についたら燃料探しからはじめるような悠長な事やってられないフツーの旅行者にはこれでも相当便利なのかなぁ??
 まぁ、機会があればまた使ってみ・・る・・かな??。