宮之浦森林軌道

 最近、宮之浦森林軌道跡を辿り、GPSのトラックデータをとっている。
 と言っても ちゃんと気合入れて朝から弁当持って行って二日もあれば終ることを昼過ぎからダラダラ思い付きで出かけ 数時間で日暮れを恐れて帰ってくるものだから日数が掛かってしまい やっと一昨日本線の終点まで辿りついた。

 屋久参道との分岐から思っていたより近く、日暮れまでに下山できるかドキドキしてたのが 辿りついてみたらあっけない。


 {↑終盤のトラックデータは雲が出たせいかロストがち。実際は等高線にそってトロッコ道らしく終点に伸びています。あと赤の直線は前に電源を切った所と入れた所が勝手に繋がった物です。GPSと言うかカシミールと言うか どちらも使いこなせていない・・}


 終点の座標は
 DEAD END OF THE RW, 30.225150, 130.323314, 760.6, WGS84, 17:01:29 2011/05/19,
 17号支線すぐそこですなぁ。


 この宮之浦森林軌道に関する資料を島内色んな所で探してみたが 張本人の林野庁屋久島森林環境保全センター}にもあまり記録が残っていない。
 しかし森林軌道の地図が手に入らなかったからこそ自分で歩こうと思い、誰も知らないことを「発見」しているかのような探検気分が味わえ、事実楽しかった。
 だから結果個人的趣味としてはそれで良かったのかも知れない。


 しかし情報と云うのはどうやらあるところには残っているらしくこの本↓

全国森林鉄道 JTBキャンブックス

全国森林鉄道 JTBキャンブックス

 の最後の方につけられた資料には この宮之浦森林軌道の事がたった二行ではあるが簡潔な情報が記されている。


 宮之浦森林軌道15.2km 1928〜1967年
 宮之浦支線   6.8km 1951〜1965年


 そう、この森林鉄道には支線がある。一箇所分岐してカネオリ谷方面に伸びているのは確認しているのだが あの先本当に6.8kmも行ったら高塚山方面?はたまた川を渡って宮之浦川上部右岸??
 いやしかし枕木等の風化具合等から見て本線とたったの二年違いで廃線になったような感じはしない。
 戦中、戦前位かと想像しながら歩いていたが・・もしかしたらあっちが本線ではっきり残った方の分岐上部が支線だったのか?
 何にせよ宮之浦森林軌道はあの支線さえ最後まで辿れば一段落。
 いや ここまでやった上で当時のあそこを知る人の話がやはり聞きたいが・・


 あとは絶望的に記録の無い栗生・永田と 支線跡数多の安房森林軌道。他には今は無きかつての登山道跡・・・この遊びは暫くネタに困らなさそうだ。




 どなたかこれを見ておられる方でそういった屋久島の古い記憶・記録・資料をお持ちの方、ぜひお見せ、お聞かせ頂きたい。
 何とか後に残るようにまとめていきたいと思います。