沢練習
近々二泊の沢登りに行く事になり、その前に支点取りや確保等の練習をしておこう、と某スポーツ用品店NガワスポーツH国店長と一緒にM乃浦川周辺に行ってきた。
まず適度な斜度のある所を懸垂下降し、また適当な所で支店を作りながらリードで上がっていく、という物。
作業しながら頭の中で思い出される事。
この春あったガイドの講習会みたいなので「この仕事を通して何を人に伝えたいですか?」と言う問いがあり、最近ガイドを始めた子が{明らかに登山経験少なそうにしか見えないのに}「登山の基本を伝えたい」と答えていた。
お客さんで実際の山岳ガイドの人が来たらどうなるんだろう。{自分は実際あった。}
まぁそれを言ったらお医者さんに水分補給の重要性を説いたり 庭師の人に木に関するごく基本的な説明をしたり スポーツドクターにストレッチを指導したり、消防士さんにレスキューの遅さを言っていたり ・・・自分も気付かず散々赤っ恥をかいてきている。
しかし基本って何なんだろう。
考えてみれば登山と言う行為は色んな基本・基礎の集大成だ。
歩く事一つとっても中々奥が深く、それ以前にちゃんとした靴の履き方も知らない人が多い。
そしてそう言った色んな物事の基本を 当然深く理解した上でちゃんとした言葉で的確に人に伝える事が出来るという事は、基本的な事をただ自分が出来ると言うのとはまたレベルの違う話だ。
ガ チン コロロ
クラックに打ったピトンが引っ張ると抜けた。
基本がなっとらん!
斜面を登りきって手をついた横に立派な銀竜草。
美しい。
コレをデザインした神様はきっと、美的感覚が高くてもみ上げや眉毛もビシッと揃った 多分ゲイ。
その後ある程度沢歩きをして久し振りの感覚と普段使わない筋肉を目覚めさせ、帰り際に懸垂下降を下に居る人が止める実験。
空中懸垂も久し振りだし、実際止まるのかどうかやった事は無かった。
これは勉強になったと思う。