初めて買ったカメラ

 二人での生活を始めるにあたり、家の整理に追われていたら こんな物が出てきた。

 初めて自分で買ったカメラ。生活防水のモデルなのだが石に落として防水性を潰した上で川に落としたのが最期だった。まだ捨ててなかったか。

 昔から家に古いカメラはゴロゴロあって、それを借りたりもしていたのだが、固定焦点で「露出は勘」、フラッシュが使いたければカメラ単体と変わらない大きさの機械を取り出しシューに装着、配線を差し込んで電源オン・・・
 修学旅行なんかの時、周りの友人が持ってくる、全部自動でやってくれてフラッシュにズームもついたこんなカメラへの憧れがあったのだ。

 店頭で、28ミリからの3倍ズームかこの35ミリからの4倍足らずかで迷い、良く分かってない自分は値引率とズーム比の高かったこっちを購入。
 今思えば無い選択だ。

 検索すればまだこのカメラの情報は出てくる。
 http://www.olympus.co.jp/jp/news/2000a/nr000113mz140vj.cfm
 レンズの明るさF4〜11?!
 感度100を主に使っていて、140mmf11で手ブレせずに撮れる状況ってどんだけ限られる?こんなに三脚の似合わないカメラなのに。
 その後の酷使の結果かも知れないが 実際140mmまでタケノコの如くレンズをニョキニョキ伸ばし、その先端に触れるとコクッと動いた。自重で軸がずれているのか、実際140mmだと幾ら固定しても「トリミングよりは多分僅かにまし」程度にしか写らなかった。
 けどまぁ35mm側なら問題なかったし、けっこう良い色が出てくれていたと思う。生活防水も心強かった。

 いろいろな所の風景を思い出に残してくれて有難う。
 さようなら。