訃報

 いつかもっと話を聞きにいこう。
 そう思ってからもうそんなに時間が経っていた。
 小さなおじいちゃんだった。しかし話を聞くのに生半可に時間を裂いただけでは足りる事はなかっただろう程 巨大な存在だった。
 あの本を一冊遺して下さった事は本当に大きな救いです。


 

 生きていた時間が大切だと思っている。「ご冥福を」だなんてな言葉、血を通わせて口から出せない。
 ただただ、ありがとうございました。


 ありがとうございました。