AI Nikkor 50mm F2
親父にFEと一緒に貰った標準レンズ。
FEの方は中古で買ったらしく、どうせ格安で売っていたのだろう 一度ニコンのサービスに見てもらったらレンズマウントが歪んでいた。
けど このレンズと35mmだけは新品で買ったんだぞ、と言っていて 多分まだどこかにあの金の箱がとってあるはずだ。
広角レンズの写真が撮りたくて一眼レフを使い始めたのに、この標準でこそ気に入る写真が一番撮れた。多分いまだにこれで撮った写真が一番多い。
50mmと言う画角が「風景を切り取る」と云う作業を優しく教えてくれる。
当たり前のようにポンと貰ったレンズだが、今思えば本当に有難い。
そしてこのレンズについて検索してみると{http://www.nikon-image.com/enjoy/interview/historynikkor/2000/0001/}←この記事が見つかる。
ニコンのサイトに載っているのだから内容は確かだと思うのだが、昭和52年3月に発売され 54年1月には生産終了とある。
自分は昭和53年の生まれ。
もしかして親父は自分が生まれるのに合わせて買ったのだろうかと尋ねてみると
「あ??いや お前が生まれるよりずっと前や。安いけどよう写るって ずーっと評判やったヤツやからなぁ。長い事売ってた筈やぞ。」
まぁ何にせよ実家のアルバムにあるこの俺の写真は
恐らくこのレンズによる物。
平成23年、息子が生まれるにあたって 自分も新しいレンズ{60mmマクロ}を買ったのだが、この古い方のレンズでも撮ってみた。
フィルムからデジタルに変わりつつも、キッチリ見事二世代に渡って使われたレンズ。
俺が新しく買った方のレンズを、いつか息子が本格的に使う事はあるのだろうか?
20年後なんて、意外とパッとやってきてしまうのかも知れない。