ゆのこの湯

 前から気になっていた屋久島最新?の温泉、「ゆのこの湯」。
 何と言っても予約してから行かないといけないのは面倒な物で、行った事が無かった。
 最新、にクエスチョンがつくのはつまり、かつて大体同じ場所に温泉があったらしいが、30年ほど前に潰れたようだ。
 当時の噂ではゆのこ橋の上で湯上がりに涼んでいると 橋の下に幽霊が出て人が来なくなったとか。


 再開した経緯はよく知らないが、温泉の建物は建てたが源泉が国有林内なのに林野の許可を得ておらず、ヘソを曲げた林野庁が許可を出さなかったから中々オープンできなかったと云うトホホな噂。
まぁこないだ初、行って来た訳ですさ。


 まず安房の家から電話予約。
 「4時半位から入れますか?」
 「えぇ・・しかし5時から予約が入ってますので・・・大体40分位でお願いしてますから4時20分に来てください。」
 「はい、わかりました。じゃ、お願いします」
 安房から宮之浦まで30分は掛かる。遅くとも3時50分には家を出ないといけない。しかし嫁には3時半からの用事があり、間に合うか微妙だった。
 遅れてもま、しゃーない、と嫁の帰りを待っていると3時50分過ぎ、玄関に立った嫁の背後には見覚えのある顔が幽かに見えた。

 「乗って!」
 で、まぁ

 こーんな感じで到着。本当にそれまでに無い早さだった。
 時間は4時22分。しかし!

 おっちゃん
 「え?予約してた人?あー、5時から予約してたおばちゃんらが強引に入ってきてねぇ・・ちょっと待ってて。」


 え?


 「早めに来て」と言われて急いで来てみたら「待ってて」とは何事か。何の為の予約だよ?
 「んなババァ今すぐ引き摺り出して尖閣諸島の防衛にあたらせんかいコラァ」
 と心の中の鬼が騒ぐが 駐車場には確かに枯れ葉もみじマークのついた車が。
 むぅぅぅ
 待つしかない。

 お向かいの植物園{これまた入った事無いな?}で貰って来たのか、シャクナゲの鉢植え。今花が咲いてる??{9月です}

 イライラしながら予約表見たれ、と覗くと「何時から人が入って幾ら貰ったか」だけを記入してある。
 本当に予約システムは動いているのか?
 4時45分、ノートによると4時から入っていた観光客らしい男女が出てきてやっと入れた。
 「待って貰ったあとはもう予約無いんで、ゆっくり入って貰ったら{良いです}。」
 そりゃ待たされた挙句せかされたらもう放火モノである。
 しかし夕方には夕方で別の用事が迫っていた・・・

 タイルの風呂と五右衛門風呂が用意されていて、

どうも表から薪をくべて沸かすことも可能な様だ。
 「沸かさせてください」と言えばいいのかな?

 五右衛門風呂にもお湯の蛇口が付いている。
 どうも冷水の方の蛇口をひねるとあまり冷たくない水が出ていたのだけど、源泉の冷泉なのだろうか?

 泉質は・・・・何となく真水と違う気はするような・・・

 だだっぴろーい休憩室が用意されていて、アンティークなマッサージ機。こう云うシンプルなマッサージ機もナカナカ良いのだ。
 ただ床がべたっと濡れていた。


 結論。
 あのマッサージ機が無かったら二度と行かないと断言する。
 まぁ予約とか関係無しに入れて貰える程人生に勝ってしまった人にとってはまだ良いのだろうが、多くの人にとってはそこまでして行くほどのモノでは無いだろう。
 けどもう一部屋のほうの湯船もどんなか一応見ときたいなぁ。