ネパール新婚旅行記録 4日目 TIMSカードとACAP入域許可証

 13日だと思うのだけど。

 この日は朝から、と言っても10時に開くNTB{ネパール観光局・ダムサイドにあるからまた自転車を借りてかないといけない}に、トレッキングのパーミットをとりに行く。
 前は行きたくなったらただ行けば良かったと言うのに、こんな事に手間と時間を割かないといけなくなってしまったのは残念な事だ。



 そしてこんな制度を作るから、またそれを悪用しようとする輩が現れる。
 ネパールに到着したその日にこんな事があった。


 宿にチャックインをすると受付のオバハンが
「フリー・トレッキングインフォメーション、いるか?」
 どうせ面倒臭い押し売りである事は解っていたが、知らない情報が入る事もあるかと軽くイエスと答えて忘れていたら、晩御飯を食べ終わり 忘れた頃になってフロントの奴が呼びに来た。
 フロントに行ってみたらそこに居た男からまたその日何度も繰り返し ウンザリするまで聞かれた「お前は何人だ?」から始まる「さぐり」の質問。イラッときてテキトーにあしらい、案の定ガイド・ポーターをすすめてきたから要らんと言うと、
 「TIMSカードは持ってるか?」
 と言い出した。


 「地球の歩き方」によるとアンナプルナエリアをトレッキングするにはTIMS{トレッキング情報管理システム}とACAP{アンナプルナ保護区入域許可}の二つの許可が必要でそのどちらもポカラで取得可能な筈だった。
 それがこの男はカトマンドゥでないと取れないと云いはじめる。
 「最近になって制度が変わったんだ。ここカトマンドゥで、ポーターかガイドを最低でも一人雇わないとTIMSの許可は下りない。信じないならそれでいい。ポカラまで行ってもトレッキングできずにまたすぐ帰ってくればいいさ!」
 そして日本語で
 「地球の歩き方、信じてネパール人信じない、バカね、それを、地球の迷いかた 言います!」
 と勝ち誇った様に、そして前にウケた事があったのだろうか、繰り返し4・5回言うのがまたムカついた。


 高い確率でこの男は嘘をついている気がする。しかし、もし本当だったら?
 翌日早朝に出発予定だったがひとまず確認の為一泊延ばそうか?
 もしこの男が言っている事が本当で、ガイドを一人雇わなければならなかったら?
 いやだ。1日ならまだしも10日間もある。そこまでして、望みもしない他人の干渉を受けながらまでしてトレッキングをしたくない。
 じゃぁどうする?何して過ごすよ?
 色んな事が頭を駆け巡った。


 その男に対して、ムカツクもんだから「どう転んでもお前の世話にはならん」と言う態度でいると しまいに「好きにしろ」とその男が席を立った時、そこに丁度宿泊客の白人が降りて来た。
 捕まえて
 「ポカラ行った?トレッキングした?」
 と聞くと
 「ああ、したよ。」
 パーミットの事を聞くと
 「十日前に行ったばっかりだけど あっちで二つとも取れるよ。」
 早速嘘が暴かれたわけで、男はそさくさと消えていった。
 思い返せば蹴り飛ばしてやればよかったのに。


 屋久島でもガイド無しでの入山を禁止したら良いとか言う話があるが カスだと思う。
 仕事以外で山に入ることがまず無い人、山を楽しむ人の気持ちを知らない人でなければ考えない意見だ。
 自分自身もガイドの仕事をしている。そりゃぁ将来はたいがいに不安だから 自分の仕事が保障されたらあり難いとは思うのだが、「ガイドを雇わなければいけない」山に魅力は感じないし、共産主義的に仕事が回るガイドに高い質の期待も出来ないと思う。
 観光からお金を得ようと思うならば その為に観光地としての魅力を落とす様な事をしては当然いけない。
 日本だけではなく海外にも知られつつあるのだから、観光地としてセンスあるやり方を考えていかないといけない。


 脱線。


 ともあれ4日目のこの日 NTBの前の写真屋で写真。

 ↑ホラこんな感じでOK?
 4枚ずつで一人150ルピー{言い値でコレだから入国の時の写真はやっぱり高かった。}
 地球の歩き方によればTIMS許可証は無料で取れることになっているが一人1510Rsと写真も必要でした。
 「迷い方」と呼ばせないよう編集部に知らせなくては。

 ACAP入域料は一人2000×2だから二人合計7020Rsってぇと一万円近い!
 一度にこれだけの出費はネパールで他にありません。早速トレッキング中使う分も両替する。


 トレッキングの出発地・ナヤプルに行くには公共バスかタクシーとなる。
 宿の主人が言うには 朝の一便バスなら良いのだが昼過ぎになると停車しまくって到着が遅くなりすぎる、タクシーで行くと2000RSかかる所を自分が1600Rsで送ってやる、との事だったので そこらのタクシー捕まえて1000Rsにさせてナヤプルに向います。

 到着すると早速ボトルに入った飲み水の言い値が3倍に跳ね上がる。
 車道が来てる場所と言えど トレッキングルートプライスを適用するつもりらしい。
 メチャメチャ暑い中、出発。

 ちーと行くと早速チェックポスト。

 入域許可証とTIMSを見せます。
 こう云うチェックポストは行程中何箇所もありました。
 

 モー暑い。本当に暑くて

 牛たちも川に避難しとります。

 日陰で休憩し始めるとモウ動けません。


 とにかく暑くてはかどらないし、 今日は出発した事に意味がある、と早めに宿を決め、

 目の前の川にドボン。

 ロキシー穀物で作った焼酎}なんてイッちゃいます。


 この宿にはすでに白人が二人とまっていて、そのガイドをしていた男がナンだかrefire.jp - このウェブサイトは販売用です! - ウミガメ 屋久島 永田 協議会 時刻表 観察 連絡 アクティブ リソースおよび情報←この男っぽい。

 ピンボケ失礼ちょ
 名刺を貰って読むとGuide de Trek て「お前フランス語喋れんのかっ?!」
 顧客二人もフランス人だったようで そういや何喋ってるか分からんかった。
 教育水準が高いとはとても言えないこの国で、英語が当然のように喋れてプラス日本語が喋れたりフランス語も。彼らのそのハングリー精神にはとてもかなわないと思ってしまう。
 

 この宿の食堂で、宿のオバさん、オジさん、そのガイドと そこにある電話で医者を呼んで欲しいと言う病気の青年もやってきて 日暮れ後もガヤガヤやっていた。
 自分達も特にそのガイドの彼から色々とネパール語の単語を教わり、のちのちかなり役立った。

 部屋の作りや料理も大した事は無かったけれど、嫁の記憶では一番お気に入りの宿になったらしい。