ボリエールG1

 厳冬期用の靴をしまった。
 皮製ダブルブーツ・ボリエールのG1だ。

 考えてみれば自分が所有している靴の中で一番高価な物となる。

 そもそもデナリ登山のために大阪・梅田の登山用品店ロッジで購入。
 こう言う厳冬期用の靴はカタログでは見る事が出来るものの実際店に置いてある物が大阪でも本当に少なく、屋久からしたらそこ大阪も大都会だと言うのにまだ東京には足りないと言う悔しい思いをした。

 梅田で見つかったダブルブーツはプラブー数種と、そこロッジにスポルティバのスパンティーク(http://www.sportivajapan.com/model/mt/296.html)と、このG1http://www.lostarrow.co.jp/CGI/products/detail_view.cgi?act=000005&brand=000006&ctgr=000026&subctgr=000069&product=BO95007があったのみ。
 今さらプラブーは除外とし、店員お勧めのスパンティークは「結ばなくて良い靴紐」「化学繊維製」に惹かれはした物の、どうも靴の中でかかとが浮くような感覚があり断念。G1にした。
 クライミングシューズもそうなんだけど、全体的にボリエールは自分の足に合いやすい、幅広な印象がある。

 その後冬富士とデナリで使用した感想は、「意外と温かくない」と言う事。
 と言うのも、外靴と分かれたインシュレーション{中靴}が部厚いため{その上部厚い靴下も履くし}、しっかりしたフィット感を得るために靴紐を強く締めてしまい、その全体的な足への圧迫が血行を抑制しているのではないかと思われる。
 それと体温で暖めなくてはいけない靴内のスペースが大きくなるせいか。
 デナリ頂上付近では気温はたかだか−20度かそこら+ちょい風位だったのに、コレ+ネオプレン製オーバーブーツで、それでも消えていく足先の感覚を必死で{靴の中グーパーグーパー}でくい止めながら歩いていた。
 まぁ高山病や栄養不足・疲労といった体の内的な要素もまた大きかったと思いはするが。

 購入後そろそろ使った日数が一ヶ月くらいになるだろうか。流石に足になじんできた感じがする。
 今年は永田岳と燕岳のそれぞれ二泊三日で使用したが、もうちょっと寒い所で使って今の状態での耐寒性がテストしてみたいものだ。
 そこまで極寒の地でなくとも 山の中で宿泊する時インナーブーツと寝袋に入る事ができるダブルブーツはやっぱり有利で、意外と使い道は広いと思う。


 あと日光による物だろう色落ちがあるのだがミンクオイルなり皮に栄養補給する必要は無いのだろうか?。
 元々の撥水性が物凄く良いのでこれを殺したくない。ひとまずインナーブーツの塩抜きをして純正の撥水スプレーをかけて片付けた。