雪印

 先日の暖かさにもう冬は終わってしまったと思っていた。

 また雪が降りました。



 屋久島に積もる雪は なんだか特殊と云うか、気温が低い時は妙にふかふかで、けどパウダースノーと云うのとも違って3ミリ位の塊の雪が多い。
 誰かはビーズクッションの中身と言っていたけどまさにそんな感じ。深く積もった場所をスノーシューで歩くとまるで月の重力を体験してるようで気持ちが良い。
 但し押し固めようにものれんに腕押しなのでそう云う場所での寝床の設営はつまり 妥協点探しと云える。



 今日の雪はなんか違った。キラキラしているなぁ、と思っていると

 お?

 おお!


 こんなに綺麗に結晶が見れるのは他ではそこまで珍しくないと思うのだけど、屋久島では珍しい。

 大好きな冬のくれた餞別のようだった。
 冬が往くのは寂しいけれど 春との出会いも悪くない。
 四季があるという事の素晴らしさが 年々身に染みるように思えてくる。