宮崎〜大分

 ヘネシーハンモックは寒いのではないか?と言う話だったがこの日は一晩中生ぬるい空気。マットを外れて寝てても大して寒くは無かった位。
 京都はぐいぐい冷え込んでいた事を考えると信じ難い事だった。
 朝一に向かったのは雲海の名所国見ヶ丘。

 雲海って朝冷え込んだ日に見えるんよね確か。この気温なら上出来。
 そして改めて

高千穂峡へ。

 やっぱ新しい良いレンズで撮ると何でも絵になる。けどこの柱状節理というのは美しい。
 ここは誰も渓谷内でボートを漕いでいない朝一で行くのがオススメ。やっぱり船が浮ぶとなんかねぇ。
 あと駐車場代とられないバイクで行くのがオススメ。
 高千穂峡脇の池に鯉が泳いでいるなぁ、と思っていると

 ナンジャコリャ!
 何か見覚えがあると思えばキャビアでお馴染みチョウザメの様で。
 ニジマスも一緒に泳いでたけど高千穂峡内には逃げ出しておるまいなぁ?
 で、何かでっかい木が生えていると云う                  

 高千穂神社へ。雰囲気のある所。木の大きさはそこまでの物ではぬー。
 多分パワースポット人気なんだろうけど 若いおねーちゃん詰めた観光バスが来てた。
 それとは別に七福神の一人みたいな格好したおっちゃんが自家用車で回るガイドらしきことをしてるのも見掛けたが、何か独特な観光業界がここには存在してそうな。


 そして。
 次に目指したのは「日本一美しいダム」白水溜池堰堤。

 ↑この本に載っていたので興味を持ったのだが、「ダムを見に行く」なんだかそのツウっぽさに少し酔ってはいた。
 しかし立地がややこしい。
 探していると後からえらいスピードで追い越して言ったBMW{二輪}集団を追いかけているうちに10キロ近く通り過ぎてしまった。

 ・・なるほど まぁ、確かに美しい。
 殆どコンクリートを使わずに造られたと後で知るとまたその凄さがわかる。
 けどまぁ、ダムです。
 いや、河川法上ではダムとは認められないんだそうで。
 しかし九州のこの付近地方には結構色々芸術的な石工建築物が残されている。この近くに円形分水もあるし 特に石橋が多いので、それらとあわせて見ていると多分食傷します。


 ここも行くならバイクがオススメ。
 南側から迫るなら駐車場から結構歩かされる事になります。{二輪と地元車はその道を通行可能}
 北側から行くとあまり近付けなさそうでした。


 そして。
 愛しの阿蘇
 もうここを晴れた日にバイクで走るその快感。これは多分シャブ中の社会復帰にも貢献できるのではないだろうかという程の物がある。
 あぁ内牧温泉の「彦しゃんラーメン」食べたい!地熱蒸し鳥!馬刺し!温泉!
 そんな煩悩を振り払うようにアクセルを捻り 辿りついたのは

 地底博物館 鯛生金山!
 この近くまで来た時 パンフレットをどっかで貰ってからずっと行きたかった場所。
 石見銀山なんかと比べると最近{昭和47年}まで創業していた近代的な鉱山跡が博物館として公開されている。
 パンフレットには書かれて居なかった見学料 千円。ぐぬ。
 

 博物館入り口となる 坑口。チケットを買えばもう「あとは勝手に入って」と言う感じ。チケットも切られなかったが?

 入ってすぐに坑内見張り所。
 浮かれた格好をした白人の人形が出迎えてくれる。
 出オチと言うか、しょっぱなにこの博物館の格をガクッと落としてくれます。

 
 で、早速ハイライトの

 縦穴ゾーン。このウインチでワイヤー操作して

このケージを

この奈落へと導くのです。こりゃマーベラス
 で、そんな風にして

 これだけの坑道を掘ってしまうのだからすごい。

 で、そこからは掘削の道具、方法、支柱の組み方等に話が移り、それぞれ大変興味深いのは確かだが、写真栄えするのはまぁ

鉱山鉄道くらいでしょうか。
 別に自分は鉄道ファンではないのだが、まず人目に触れる事のない完全裏方の鉄道であり、なおかつその特殊な使用目的ゆえに内燃機関を持たないバッテリー駆動、圧縮空気駆動という独自の進化を遂げた異形の機械達には 嫌でも好奇心を掻き立てられてしまう。


 そしてこの鉱山を一番有名にしたのが

この鯛。
 根本的に存在意義が理解できないのだが、純金製のでっかい鯛をここに飾っていて、案の定盗まれたという奴。{今はレプリカだそう}
 しかし俺でも盗みたい気持ちにさせてくれるのは

 防犯カメラもあからさまな偽物であるという事。コレ懐かしの8ミリカメラですやん。


 と、まぁそんな感じで見学終了。ここが目的だったのでこの後何の計画も立てていなかったので、無駄に時間を潰さず翌日夕方発のハイビスカスに乗って屋久島に帰着。
 連日キャンプは疲れるけど、やっぱりバイク旅は良い。
 いつかまた・・・の機会はあるのだろうか?