国土地理院の古地図と 山と高原地図・屋久島

 もう結構前の話になるが、日本地図センターのHPを彷徨っていると どうも国土地理院の古い地図がインターネット上の手続きで購入できるらしいと分かり やってみたけどなかなかすんなりとはいかない。
 日本地図センターもそうだが そっからリンクされている国土地理院のHP、そして仕組み全体としてお役所のやっつけ仕事という感じでユーザーフレンドリーの欠片もない。
 とりあえずテキトウに注文を出してみると自分が仕事の最中に携帯に着信をくれ、着信履歴の番号に掛けると総務省に掛かり、国土地理院に回され 出た人が「そう云う事は日本地図センターに」とたらい回しにしようとし・・・
 そう云う良く解んない所の公務員って楽に仕事をしてんだなーと言う事だけは良く解り、そのうち話のわかる人とメールでつながれてこのページ→{GSI HOME PAGE - 国土地理院}←へとたどり着く。


 カラーでの複製1枚2400円、白黒なら1枚500円。12枚ほど注文したいとなるとノーチョイス、白黒 合計6000円・・・

 届いてみてビックリなのは送料。クロネコヤマトで1370円! 合計¥7370円ー!!!
 ふと冷静になり、頭をよぎる。そこまでして欲しかったのだろうか?


 5万分の1地図で最古の物、大正10年測図 四枚。
 2万5千分の1で最古の物 昭和45年測量 口永良部含んで8枚。
 じっくり見ていると「ほう、そこに道が、そこに建物マークが!」色々解るが残念ながら当初の目的であった線路が記されていない・・・残念!


 で、屋久島山岳史研究の第一人者であるO太氏の家に遊びに行った時、「こんなの買いました」と云う話をすると 奥からまさに同じ地図を出してきた。{最初っからここにくれば良かったか??}
 氏の監修である山と高原地図

山と高原地図 屋久島 宮之浦岳 2011年版

山と高原地図 屋久島 宮之浦岳 2011年版

を見れば、事細かに旧道がどこにあったか等が記されている。そういえばそうだった。
 こう云う、今は跡形も無い筈の登山道の情報が おそらく初めて屋久島に行くと云う この地図を買う層の人達に対して有用かどうかは置いておいて、千円チョイのこの地図に、氏が長年情熱を注いだ研究の成果が込められている。
 その意味 この地図のコストバリューは高いと言える。