minolta-16 MG-S

 母方の祖母の住んでいた家の物置を漁っていると こんなカメラが出てきた。

 「スパイカメラみたいなん出てきたで。」
 「え?あぁ・・そんなんあるなぁ。持って行き。」
 「えぇ?てコレ誰のんなん?ええの?」
 「あってもしゃぁない。ええんよ。」


 母が買いそうな気もしない。本当に良いのだろうかと思いながらフィルム室を空けてみると あぁ、 110フィルム??
 いや出してみるとなんか違う。ナンジャこりゃ?中入ってる!!

 ドキッとしたけど110フィルムですらないなら現像もできなかったろうから同じか。


 モルトプレンはさすがに腐ってるけど状態は大変良い。何より今時のコンパクトデジタルカメラが胡散臭く思えるほど「本物」っぽい高級感、質感を感じさせる。
 今更使えそうにも無いけど貰って良いのだろうか?
 実はスゲーお宝カメラだったりしないだろうかと梅田のカメラ屋に持って行ってみた。

 「あの、おじいちゃんのカメラが出てきたんですけど・・」
 と言うとカウンターから身を乗り出してきた店員さんが、モノを見たら下がっていった。
 「これは・・110フィルム?」
 どうも今時110フィルムも製造中止で110カメラも価値が無くなった様子だったが、それですらないそのフィルムはその店員さんも知らなかった。
 奥に居た中年の店員さんが出てきてちらっと見て
 「あぁ、16mmね。ずーっと昔に製造中止だよ。お金にはならないねえ。」


 その後古写真をスキャンしていたらこのカメラらしきネガが出てきて何とかスキャンできた。

 恐らく写真屋さんでフィルムを装填して貰ったのだろう。1・2枚目こんなの。
 オリンパスペンEEかぁ。
 他のも結構綺麗に写っていた。今試しに使えないというのは歯がゆい気がする。
 どうやら好きな人は35mmフィルムを切って装填して使っているようだがまさに道楽。
 いつかやってみたいなぁ、なんて言ってる内に35mmフィルムも販売中止になりそうだ。
 うーむ。